ニセコビザ申請サポートセンター代表、申請取次行政書士の明山崇です。北海道で唯一の、ビザ申請と観光業に特化した行政書士として、主に、ニセコ・小樽・札幌市内を中心に北海道で生活する、外国籍の方々の在留許可申請、いわゆる就労ビザや配偶者ビザ等の、新規取得や更新手続きのお手伝いをしています。この記事では、留学ビザを持つ方が、大学や専門学校を卒業卒業までに、就職先が決まらなく、日本での就職活動の継続を希望する場合に取得できる、就職活動のための特定活動ビザに関して解説をします。せっかく日本で学んだ知識や日本語力を活かし、日本でキャリアを構築して活躍するためにも、是非この記事を最後までお読みください。

はじめに 卒業後の就職活動を続けたい留学生へ

日本での学業を終えた後も、この国で働きたいと考える留学生は多いでしょう。しかし、「留学ビザ」のままでは卒業後の滞在期限が限られているため、就職活動を十分に行えない場合があります。そのため、日本での就職を目指す留学生にとって、在留資格の問題は避けて通れない重要な課題です。

ここで注目したいのが、「特定活動ビザ(就職活動継続)」という制度です。このビザを利用することで、大学や専門学校を卒業した留学生は、最大1年間日本に滞在しながら就職活動を続けることが可能になります。

特定活動ビザの特徴は、在留資格の切り替えを通じて、日本でのキャリアを実現するための時間を確保できることです。申請が認められるためには、過去の在留状況に問題がないこと、卒業した教育機関からの推薦状があることなど、一定の条件を満たす必要があります。また、最初に6か月の在留期間が付与され、その後1回に限り更新することでさらに6か月延長することが可能です。この1年間を活用すれば、内定取得に向けた準備や企業との面接を十分に行うことができます。

この制度は、日本で働く夢を持つ留学生にとって大きな助けとなる一方で、申請には必要書類の準備や適切な手続きが求められます。そのため、申請条件や書類の不備でトラブルが起きないよう、早めに準備を進めることが重要です。特定活動ビザは、努力を積み重ねてきた留学生に新たなチャンスを提供する制度です。これを活用して、日本でのキャリアの第一歩を踏み出しましょう!

背景説明 特定活動(本邦の大学等を卒業した留学生が就職活動を行う場合)とは?

日本の大学や専門学校を卒業した留学生が、卒業後も日本で就職活動を継続するためには、在留資格の問題をクリアする必要があります。その一助となるのが「特定活動ビザ(就職活動継続)」です。このビザは、留学ビザから変更できる在留資格の一つであり、留学生にとって重要なキャリア形成の機会を提供します。

特定活動ビザの概要

特定活動ビザは、入国管理局が認める特定の活動を行うために付与される在留資格です。中でも「就職活動継続」のための特定活動ビザは、卒業後も一定期間、日本に滞在しながら就職活動を行うことを目的としています。このビザを取得すれば、大学や専門学校を卒業した留学生は、最長で1年間(初回6か月+更新6か月)日本に在留し、引き続き就職活動に専念できます。

対象となる留学生

特定活動ビザが対象とするのは、以下のような学歴を有する留学生です。

  1. 大学卒業者
    日本国内の大学を卒業し、学士号を取得した留学生。
  2. 専門学校卒業者
    専修学校専門課程を修了し、「専門士」の称号を取得した留学生。

これらの条件を満たすことが基本ですが、過去の在留状況や、就職活動を継続する理由の明確性も重要です。

特定活動ビザ申請の条件

特定活動ビザを申請するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。具体的には以下のような要件が挙げられます:

  1. 卒業した教育機関の推薦状
    就職活動を継続するための推薦状を、卒業した大学または専門学校から取得する必要があります。この推薦状には、申請者が真剣に就職活動を行っていること、または今後行う予定であることが記載されます。
  2. 過去の在留状況に問題がないこと
    留学中に法律や規則を遵守し、定められた条件の範囲内で在留していたことが求められます。例えば、在学中の出席率や成績が基準を満たしていることが審査に影響します。
  3. 日本で就職する意志が明確であること
    日本国内での就職を本気で目指していることを示すために、就職活動の計画や具体的な進捗を説明できる書類を準備することが重要です。

特定活動ビザのメリット

特定活動ビザを取得することによる主なメリットは以下の通りです:

  1. 滞在期間の延長
    留学ビザの期限が切れても、特定活動ビザへの切り替えによって最長1年間、日本に滞在して就職活動を続けられます。この期間中に企業訪問や面接、インターンシップなどを進めることが可能です。
  2. 日本での就職活動に集中できる
    特定活動ビザを持つことで、日本での就職活動を継続するための合法的な滞在資格を確保できます。このため、ビザの期限を気にせず、企業研究や自己分析、面接準備などに集中できます。
  3. 柔軟な就職先の選択
    特定活動ビザを取得することで、企業との採用面接や職場見学に時間をかけることが可能です。これは、早急に内定を決める必要がある場合に比べ、より適した職場を見つけるための余裕をもたらします。
  4. 滞在資格の変更がスムーズ
    特定活動ビザの期間中に内定を獲得し、採用が決定すれば、次は「技術・人文知識・国際業務」などの就労ビザに変更する手続きへ進むことができます。

注意点

特定活動ビザの申請が承認されるためには、条件を確実に満たし、必要な書類を正確に準備することが重要です。特に、推薦状や申請書類に不備があると審査に時間がかかり、就職活動に影響を及ぼす可能性があります。また、在留資格の更新には企業との進展状況を示す必要があるため、計画的な就職活動が求められます。

特定活動ビザは、留学ビザからスムーズに切り替えることで、卒業後も日本での就職活動を続けるための有効な手段です。対象となる留学生にとって、このビザの取得は日本でのキャリア形成に向けた第一歩となります。申請の条件や書類準備のプロセスを正しく理解し、必要に応じて専門家のサポートを受けることで、この制度を最大限に活用しましょう。

具体例 特定活動ビザ申請で重要なポイント

日本の大学や専門学校を卒業した留学生が特定活動ビザを申請する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。申請の成否を左右する要因を理解し、手続きを適切に進めることで、卒業後も安心して就職活動に専念することが可能です。この章では、特定活動ビザ申請の要件とその注意点を具体例を交えながら解説します。

特定活動ビザ申請の主な要件

特定活動ビザ申請において、以下の要件が特に重要とされています:

  1. 卒業した教育機関からの推薦状
    特定活動ビザの申請には、卒業した大学や専門学校からの推薦状が必須です。この推薦状には、申請者が就職活動を続ける意欲を持ち、真剣に取り組んでいることを示す内容が含まれます。また、推薦状の発行には、卒業時の成績や出席状況が考慮されるため、学生時代の活動が審査に影響することも覚えておく必要があります。
  2. 過去の在留状況に問題がないこと
    入国管理局は、留学中に法律を遵守していたかどうかを慎重に審査します。例えば、留学中の出席率や学業成績が低すぎる場合、申請が却下される可能性があります。また、在留期間を守っていたか、アルバイト時間の上限を超えていないかなども審査対象です。
  3. 申請期限を守ること
    留学ビザの在留期限内に特定活動ビザの申請を行う必要があります。在留期限を過ぎてから申請すると、延長が認められないだけでなく、退去を求められるリスクも生じます。

特定活動ビザ取得後のメリット

特定活動ビザが認められると、最初の6か月間は就職活動に専念できる在留資格が付与されます。その後、進捗状況に応じて1回限り更新が可能となり、さらに6か月間滞在できます。これにより、合計1年間、日本での就職活動に取り組むことができます。特定活動ビザの期間を有効に活用するためには、事前に就職活動のスケジュールを立て、企業との接触を積極的に行うことが重要です。

申請プロセス

  1. 推薦状の取得
    卒業した大学のキャリアセンターに相談し、就職活動の意欲や計画を伝えます。大学側は、申請人のこれまでの学業成績や就職活動履歴を確認し、推薦状を発行することとなります。
  2. 必要書類の準備
    推薦状のほか、滞在費の支弁(調達)方法の説明書、パスポート、在留カード、履歴書、そして申請理由書を準備ました。申請理由書には、日本で働きたい理由や具体的な就職活動の計画を記載するとよいでしょう。
  3. 入国管理局への申請
    書類をそろえた後、在留資格変更許可申請書を入国管理局に提出します。審査期間中も在留資格が一時的に延長されるため、その間も安心して就職活動を継続できました。

注意点

特定活動ビザを有効活用するには、以下の点にも注意が必要です:

  • 推薦状の発行をスムーズに行うため、卒業後も教育機関との連絡を密に保つ。
  • 就職活動期間中の生活費や就職活動費の目途を立てるため、費用の支弁方法に関して説明できるように準備をしておく。
  • 就職活動の進捗状況を記録し、更新申請の際に提示できるようにしておく。
  • 在留資格更新のタイミングを逃さないよう、事前に準備を進める。

特定活動ビザの申請は、書類準備や条件確認に手間がかかるものの、日本でのキャリア形成を目指す留学生にとって非常に価値のある制度です。特に卒業後に内定を得られなかった場合、このビザは就職活動を続けるための重要な時間を提供します。具体例にあるように、推薦状の取得や就職活動の計画が成功の鍵となります。日本での就職を目指すなら、このビザを積極的に活用しましょう。

まとめ 卒業後の就職活動の道を広げましょう!

日本での学業を終えた後、「卒業までに就職先が決まらなかった」という状況に直面しても、焦る必要はありません。就職活動は、一人ひとりのペースや状況によって異なるものです。そのような中でも、「特定活動ビザ」という制度を活用することで、日本でのキャリア構築に向けた新たなチャンスを得ることができます。

特定活動ビザで未来への一歩を

特定活動ビザは、卒業後も最大1年間、日本に滞在して就職活動を継続できる在留資格です。この期間を活用すれば、企業研究や面接準備、自己分析を進め、より自分に合った企業や職場を見つけることができます。日本で働くことを目指す多くの留学生が、この制度を利用して夢を実現してきました。

また、特定活動ビザは単なる「延長」ではなく、希望する職場に出会うための貴重な準備期間でもあります。新しい環境や挑戦を恐れずに、将来の可能性を広げるための時間と捉えましょう。

焦らず慌てず、着実な準備を

特定活動ビザを活用するためには、早めの計画と準備が鍵となります。在留期限内に申請を行うことはもちろん、卒業した教育機関からの推薦状や、就職活動の計画を立てた申請理由書など、必要な書類を揃えることが重要です。これらの手続きを正確かつスムーズに進めることで、就職活動に集中する時間を確保できます。

私たち行政書士があなたをサポートします!

特定活動ビザの申請は、必要書類の準備や条件の確認、さらには入国管理局とのやり取りが必要で、初めての方には少し複雑に感じるかもしれません。そこで、私たち行政書士があなたの申請を全面的にサポートします。必要書類のチェックから申請手続き、さらに申請後のフォローまで、専門的な知識と経験をもとに迅速かつ的確に対応します。

最後に

特定活動ビザは、卒業後の就職活動をサポートし、日本でのキャリア形成を可能にする強力な手段です。この制度をうまく活用することで、焦らずに自分に合った企業や職場を見つけることができます。

「まだ内定がないから」と落ち込む必要はありません。特定活動ビザを取得し、日本での就職という夢を現実に変えるための第一歩を踏み出しましょう。私たち行政書士は、あなたが夢を追い続けるサポートを全力で行います。まずはお気軽にご相談ください。あなたの未来を一緒に切り開いていきましょう!

ニセコビザ申請サポートセンターは、言葉や文化、そして国境の壁を乗り越えて、日本社会の一員として活躍する外国人の方々を全力で応援し、サポートします。この記事に関するご質問、お問い合わせや、留学ビザから就労ビザへの変更に関する条件面、手続き面に関するお問い合わせは、お電話か、ホームページの「無料相談フォーム」からお気軽にお問合せください。

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